早いもので・・・
2008 / 04 / 19 ( Sat ) 早いものでグッピーが他界して1年・・・そして365カレンダーに最初で最後の登場となります
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グッピーは19歳まで生きました。
生後1ヶ月の小さな赤ちゃんの時にもらってきてから、19年間に渡り家族の一員として過ごしました。 だから・・・グッピーとの思い出は数え切れない程あります。 グッピーは生後1ヶ月だったので、当時飼っていたセントバーナードのチルに育児を託しました。 彼女は母性を発揮し、赤ちゃんだったグッピーを自分の近くに鼻で引き寄せ抱くようにして育てていました。出ない乳を吸わせ、母親のように子育てをしてくれたので、グッピーの幼少時代は、チルのみぞ知る状態・・・成長後もずっと2匹は仲良しで、夕方になると2匹はじゃれ合って遊んでいました。 当時・・・家族はそれぞれに仕事や学校などで忙しく、早朝出て、夕方暗くなってからの帰宅という状態でした。 セントバーナードのチルは庭で放し飼いでしたが、グッピーは軒下に繋がれて過ごすしかありませんでした。グッピーは我慢強くとても謙虚で、要求の少ない犬でした。 暑い夏・・・日当たりが強くて、小屋の脇の細いスペースに入り込んで日避けしていたり、鎖がからまって動けない状態で耐えていたり・・・そんな日もありました。 今考えると、至っていない飼い主でした。可哀想なこともいっぱいあった・・・ チルがそんなグッピーを励まし、助け、仲良く遊んで、きっと色々と助け合って、飼い主の帰りを待っていたのでしょう・・・。 先住犬のチルが逝ってしまった後は、寂しがり屋でした。 高齢の域に入ってきてからも、健康で17年目まではパワフルでした。 スリムな体と長い足、クルンと巻いたシッポは、とっても可愛かった・・・ 17年目以降は、高齢期特有の症状が現れました。 白内障、難聴、虫歯、筋肉の衰退(痩せ)、腰骨の変形、痴呆症状も現れ、徘徊、入眠時の不穏・・・ ![]() これらの症状は、高齢犬には当たり前の症状のようです。 虫歯による口臭や痛みには、デンタルクッキーを与えることで、随分と解消しました。 その他の症状に対しても、家族が寄り添い、その時々で工夫して対応できました。 入眠時の不穏には、抱き寄せて子守唄を歌ってあげたり、(グッピー&チルは毎晩、子守唄を歌って、なでられながら眠りについていたので)、冬は養命酒や日本酒を少々(薄めて)飲ませると、おいしそうに?飲んで、穏やかに眠ることができました。 18年目以降は、時折、大きな叫び声?のような声をあげて引っくり返る「発作」が現れました。 「発作」で倒れ、駆けつけると涙を流しながら痙攣して倒れていました。 しかし、体を持ち上げ起こし立たせると「発作」はピタッと止んで何事もなかったように戻りました。 丁度、私が退職して家に1日中居られるようになった時だったので、晩年のサポートが万全に出来て、何度も倒れることがありましたが、その都度、助け起こし、1日中見てあげられました。 ずっと我慢強く耐えてきてくれたので、最期を面倒見てあげられたのは、私にとっても救いでした。 ![]() 18年半年以降は、体型もすっかり痩せ衰え、豊かだった感情表現も希薄になり、徘徊で鎖が足に巻きつく状態が酷くなりました。 腰や足が曲がってきて、じっと立っていることができなくなり、常に歩いていることから、徘徊となってしまうようでした。 柵を巡らし、鎖に繋ぐのはやめました。もう柵を突き破って逃げていく元気は無かったから・・・ 最期まで自立した生活をしてくれました。 一時おかしいかなと思える状態があっても、少し経つと戻っていたり・・・高齢化はどんどん進むのではなく、少しづつ回復と進行を繰り返しながら、衰退していくというのが、実感でした。 最期は、一番しっかりし続けていた排泄機能が狂ってきました。 グッピーは排泄リズムがきっかりとしていたので、ラスト2日、尿失禁が止まらない状態となった時、お別れを覚悟しました。 オムツをした翌日・・・もういいょ・・・と旅立って逝きました。 ![]() こんな経験と別れを生かし、私達は3ヶ月後に新たな仔犬を迎え、7ヶ月後に、「しろちゃん」の介護に踏み切りました。 「しろちゃん」はグッピーと違い、長く放浪してきて、保護した時から「死」が近いことがわかりました。 「しろちゃん」にとって、幸せな最期とは・・・? それはとても悲しく重いテーマでした。でも、グッピーとの生活で学んだ事が多かったからこそ、「しろちゃん」にできることがあると思えたのです。 結果的にグッピーにしてあげられなかったことも「しろちゃん」にしてあげられました。 「しろちゃん」はグッピーより、状態が悪く、下肢の麻痺から、四肢の麻痺へと進行し、排泄機能が完全に衰えてしまいました。 ![]() 3ヶ月間でしたが、ずっと飼い続けた犬のようにお互い仲良くなれたのは、グッピーのおかげでした。 ハッピーは、まだまだ幼くやんちゃさんです。 ハッピーは、ママの老後の生きがい(刺激をいっぱいくれるから)となっています。 ハッピーは、今までの犬達のように、子守唄は通用しません。 甘噛みも、おもちゃ遊びも、猟犬的な行動も・・・特異な存在で、奮闘中です。 でも、グッピーがいたから、今遊んでくれる近所のワンちゃん達がハッピーに会いに来てくれます! そして、何ひとつ不自由がない程の環境がそろっていて、ハッちゃんは幸せだと思います ![]() ![]() ハッピーちゃん我が家で楽しく過ごしてね~♪
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いや~今日はグッピーが登場で感激! ハッピーの時も嬉しかったけれどグッピーにこんな機会があるとは思わなかったです。 介護はしろちゃんの方が壮絶でした。 今、私は病院実習で管だらけにされてる高齢者の看護を学んでいますが、人間が一番不幸なのでは・・・と思ってしまいます。 命は長さより生き方の質なのでは・・・と思う現状がここには沢山あります。 ある程度のところで満足してこの世を去っていくのが自然な終わり方のように思います。 それにしても・・・ どうしてこんなにナースさん達は意地悪なのかしら~ これは哲学的、人間的・・・根本的問題です ![]()
by: チル * 2008/04/20 21:45 * URL [ 編集] | page top↑
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ワンコの平均寿命を考えると19年という年月を全うしてくれて、飼い主としては最高ですね。 欲を言えば一緒にいつまでも生きて欲しいですが。 グッピーちゃんの介護は大変なものだったでしょうが、同時に思い出もくれますよね。 しろちゃんにそれが生かされたのは救いになるような気がしますね。 ハッピーちゃんはまだ一番若い時期だから、これからのチルさん御一家を楽しみに彩ってくれる存在になるでしょう。 |
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